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【プチコラム】襲ねの色目

更新日:2020年10月25日


先日、金木犀の香りがふわっと漂い、秋の訪れを教えてくれました。

少し前まで暑いと想っていたら、もう肌寒くなって秋になってしまいました。

金木犀から秋の訪れを教えてもらうというのも、日本人ならではの感覚ではないでしょう

か?


本日より、少しずつプチコラムを発信させていただきます!

コラムのテーマはずばり!「和」です。

日本人だから持っている感覚。日本人だから感じる得ること。

私たちが「素敵!」と感じたものを少しでも皆様に発信していくことができたら、皆様の心に届いたら、幸いです。


本日は季節の変わり目ということで、「襲ねの色目」についてのコラムです。


襲ねの色目(かさねのいろめ)というのは、四季折々の変化をその様相の比喩表現によって色彩として感じ取ってきた”日本人”が作り上げてきた配色法であり、日本の色彩文化です。

この配色方法はもともと袷仕立て(あわせしたて)された衣服の表地と裏地の配色から生まれており、平安時代に公家の服飾の中から生まれました。

春夏秋冬それぞれの季節に合った配色がなされており、一つ一つの配色に名前も付けられています。例えば秋であれば、「菊」「萩」「女郎花」などの配色がなされています。



この日本ならではの色彩文化に魅了されたのが、桂ひな職人の小佐畑さんです。


小佐畑さんも、ひな人形が纏われるお着物の色を様々な感覚を駆使して考え、とても大切に手掛けられています。色によって伝わることが大きく変わってくるからです。


皆様は”色”を意識したことはありますでしょうか。

無意識に選んでいる日々の洋服の色、部屋の家具の色など。

日本人ならではの感覚が詰まった「襲ねの色目」。ぜひ意識してご覧になってみてください。

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